MURMUR院長のつぶやき

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東山デンタルクリニック院長のひとりごと

臨床研修医指導者研修会に参加しました。

私は歯科大を卒業して24年(早いっ)。当院は開業して13年目を迎えます。

歯科医師人生が20代前半から60代後半から70歳ごろまでと考えると40年強。

となると私の歯科医師人生も後半です。

父親が歯科医師だったこともあり何となく選んだこの道ですが、色々な方のサポートやご縁に恵まれ

充実した日々を送ることができており、この道を選んで良かったと心から思っています。

 

さて表題の臨床研修医指導者研修会ですが、(私が卒業した頃はまだ厳密には無かったシステムですが)

現在の歯学部の学生は、大学を卒業し無事に国家試験に合格した暁には、

厚労省より指定を受けた歯科大学病院や総合病院、または臨床研修医指導協力型歯科医院と呼ばれる

一般開業医にて1年間研修をすることが義務付けられています。

協力型歯科医院には、大学を卒業したての新米歯科医に「適切な歯科医療」というものを教育し、

将来患者さんに信頼される歯科医師に育てるという大切な役割があります。

一方で研修後に若い先生たちが医院に就職してくれたら、将来の戦力となってもらえる可能性があります。

前置きが長くなりましたが、私も歯科医師としてそれなりに経験を積んできたことに加え、

クリニックも段々充実してきたので、そろそろ未来ある歯科医師の卵たちに私たちが学んできた予防歯科医療を

教えることで少しでも歯科医療界に貢献出来るのではないかと考え、将来協力医になる事を見据え研修会に参加しました。

 

参加するまでは、歯科大学で学生教育を担当されている現役の先生方から、

「研修医教育の何たるか」をただ聞くだけかな・・・と軽く考えていましたが、全く違う物でした。

まず全国から400人以上応募があり、皆さんは倍率10倍の中から選ばれた歯科医師です!と発破をかけられました。

その後幾つかのグループに分かれて、自分たちで研修医への教育テーマを決め、教育カリキュラムの内容設定、

同時に期間やコストの割り出し、客観的で公平な評価制度の設計などを考え、討議して、発表するの繰り返し。

それが2日間朝から晩までみっちり且つ分刻みのスケジュールが続きました。

最近は形のないものを皆で話し合いながら一から考え、組み立てて発表するという事をあまりしないので、

頭の中がずっと汗をかきっぱなしで、それはそれは大変でした^^;

研修会を通じて正しい教育をし、それをきちんと評価する仕組みを作ることが如何に難し事か。

そして教育内容によってはその歯科医師の人生を左右してしまう可能性がある事をヒシヒシと感じました。

 

 

今後すぐに研修医たちが当院に来る見込みは無いですが、将来協力施設になった暁には、

地域の方々の口腔の健康をしっかり守れる歯科医師となれる様教育して行きたいと思います。

そして何よりいち先輩歯科医師として、彼ら彼女たちの歯科医師人生が少しでも充実したものとなる様、

導いてあげられたら嬉しいです。

私たちのグループ発表の様子。厳しいツッコミ(意見が)がビシビシ来ます^^;

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